保険に入っていますか?
イヌやネコの場合は、ペットショップ購入時にペット保険を勧められたり、自宅に来てから1か月は100%保障の保険がついていたりと身近に感じる機会があります。しかし、ウサギの場合、保険を紹介される場所もなく、保険会社も数が少ないため、加入されている方はかなり少ない感じます。
このページでは保険会社や保険のプランを選ぶためのポイントをご紹介します。ご自身とウサちゃんに合ったプランをお選びいただければと思います。
※このページは2019/5に作成をしました。随時各社において保険の内容や料金などに変更があるため、契約をされる場合は必ずご自身で契約内容をご確認ください。ウサギのハートは保険の代理店ではありません。保険が下りるかの判断などは各保険会社の判断によります。当サイトではこのページの内容と保険内容に違いがあったとしても責任は負いかねますのでご了承ください。
特定の保険会社を薦めるものでもありませんし、保険加入を薦めるものでもありません。あくまでも「もし私が加入するなら」という前提の元、検討しただけの記事です。
保険会社を選ぶ前に…
まずどんな保険に入りたいかを考える。
正直、どの会社も保険料と内容を比較すると一長一短で、なかなか比べにくい部分があります。基本的に掛け金が多ければ多いほど、支払われる保険金も多いです。その為どういった時に保険が使えるのか、実際どれくらい使うのかなどいろいろな観点の比較が必要です。
どんな病気が多く、どれくらい治療期間がかかるのかを考える。
ウサギで多い病気は、消化管うっ滞、子宮疾患、不正咬合の3つです。残念ながら、どの保険会社も不正咬合に関しては保険対象外となっております。
消化管うっ滞は、多くの場合内科的な治療で済むことが多く、通院、入院の可能性どちらもあります。私の個人的な感覚だと、数日入院または通院して、回復傾向が認められれば、1,2週間ほど内服薬を飲ませてもらうことが多い病気です。もちろん中には重症な子もいて、即手術を行い、生死をかけた戦いをする場合もあります。治療費としては、軽度な子で1,2万円程度、かなり重度で手術を行う場合は20万円以上はかかると思います。換毛期や季節の変わり目でこの病気になりやすい子は、先手を打って内服薬を飲ませることもあるため、薬代がかかる子がいます。
子宮疾患は外科手術が必要で、入院が必要なことがほとんどです。入院期間は数日~2週間程度。本人や子宮の状態にもよりますが、治療費は20万円を超えることが普通です。避妊していないメスのウサギは非常に高い確率でこの病気になります。
ウサギの病気の進行は非常に早く、1週間を超える入院は珍しく、2週間を超えるような入院は滅多にありません。
本当に保険に入る必要ある?貯金という手段もあるよね。
どんなに安い保険のプランであっても年間約2万円はしますし、一般的なプランに加入すると年間4万円を超えます。また、保険プランによっては年齢を追うごとや保険を使用するごとに、保険料が値上がりするため、飼い始める前から、少しずつ貯金をするというのも一つの方法ですよね。
さて、ここからが本題です。保険会社を比較する。
ウサギが加入できる保険は、アニコム損保株式会社、日本アニマルクラブ株式会社、ペットライフジャパンの3社のみ
ウサギのハート調べですが、ウサギの加入できる保険会社は3社のみと選択肢が非常に少ないです。アニコムはどうぶつ健保ふぁりみりぃの2プラン、日本アニマルクラブはプリズムコールの4プラン、ペットライフジャパンはペットライフ健保の4プランと各社いくつかの種類があります。まずは、細かいことは言わず、以下に当てはまる人はこの保険会社に決まりです。(というか、選択肢がない。)
※アニコムやipetには、ペットショップや専門店のオプションで購入した際にのみ選べるプランがあります。残念ながら後から加入することはできませんので、今回は比較対象として外します。
窓口清算ができるのはアニコムだけ。保険請求を自分でするのが面倒くさい人や、シェアNo.1の保険に入りたい人。
対応している動物病院であれば、保険で保障される金額を差し引いた額を動物病院で清算すればよいシステムが窓口清算です。例えば、70%保障のプランに加入している子の場合、1万円の治療費がかかった時は、3000円のみ動物病院で支払えばよいのです。他の保険に関しては一度1万円を動物病院でお支払いいただいて、ご自身で保険会社とやり取りをして後日振り込まれる形になります。
はっきり言って飼い主さんからするとすごく楽です。いちいち保険の書類を用意しなくて済みますし、状況によりますが、保険会社に必要な病気の説明なんかを動物病院が代わりにしてくれたりします。そんなこんなで、アニコムはペット保険シェア率不動のNo.1です。かかりつけの動物病院が対応病院でない場合でも、LINEで保険請求が出来たりと加入者の手続き的な負担を楽にしてくれるシステムがあります。
入院+手術のみ(通院なし)、入院+通院のみ(手術なし)のプランがあるのは日本アニマルクラブのみ。
「手術は絶対にしたくない。」「忙しくて通院できないし、入院してしっかり見てもらいたい。」などの考えをお持ちの方で、保険料を抑えたい方のものかな。
飲み薬だけ取りに行きたい。ストレスになるからなるべく本人を外に出したくない方には、ペットライフジャパン
ペットライフジャパンのサポート55、プレミアム70プランのみ、本人不在で飼い主のみで薬を取りに行く場合でも保険が適応されるとのことです。
他の保険会社やプランは、たとえ薬だけほしい場合であったとしても本人が不在だと「通院」の定義から外れる為、保険金がおりません。面倒くさいんですが、必ず本人を連れて行かなければ保険が使えません。
さてさて次回は、私なりに細かく保険について考察していきます。