皆さんは飼っているウサギさんにかまれたことはありますか。
飼っているウサギさんに少し、カプッと噛まれると、ウサギさんはそこまでしっかり噛んでいなさそうなのに結構痛い!という経験がある方もいるかもしれません。
今回はウサギさんの歯の構造や、仕組みについて掘り下げてみます。
ウサギさんに噛まれるとチクッと痛い…
そこには、イヌやネコ、そして人(?)が噛む時とは違う嚙み方がありました。 ウサギさんは下のイラストのように2本の立派な前歯があるイメージですが
ウサギさんの上の切歯(いわゆる前歯)は実は4本あります。
唇を横に開いて見える立派な前歯の後ろに、円柱状の2本の歯(小切歯と呼ばれます)があります。
切歯は牧草などをかみ切るときにつかう歯です。
これによってウサギさんはものをかみ切るときにしっかり挟み込んで切っているようです。
また、それに加えてウサギさんたちの歯はとても尖っています。
なぜ歯が尖るかというと…
歯は硬い草によって削られていくのではなくて、歯同士がこすりあわされることによって削られていきます。
ウサギの切歯は外側の面がエナメル質(硬くて削られにくい)に覆われていて内側(口腔内)の面がエナメル質に覆われていないので、外側が削られにくく、内側が削られやすい構造になっています。
そのため擦り合わせることで外側が少し長め、内側が若干短めのとがった形に削られていくことになります。
ウサギさんは噛むときに尖った切歯で、つねるように噛んでいるようです。これがウサギさんにかまれると結構痛い!という現象を起こしていると思われます。
ウサギさんは多くの場合は何か嫌なことがあったり、驚いたときに噛んでしまいます。(痛い想いをしないためにも、、、)普段からウサギさんの気持ちをよく考えて接してあげたいですね。