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コラム

第1回ウサギの食生活アンケート集計結果発表!!その2

※このアンケートはオンライン上で行われました。この結果は飼育されているウサギのすべての結果を反映しているわけではありません。あくまでもウサギのハートをご覧になってくださっている方の結果として受け止めてください。このアンケートは2020年4月~5月に行われたものです。

牧草の摂取量を見てみよう!

数字を書いてくださった59の回答を抽出しました。
中央値が3.40%
平均値が3.13%
意外とばらつきが多いですね。

ラビットフードの摂取量を見てみよう!

数字を書いてくださった67の回答を抽出しました。
平均値1.76%
中央値1.65%
ふむふむ。だいぶラビットフードの量は少なくなっているようですね!

食事全体の量は?

ラビットフードと牧草の量の両方を記載いただいた回答54のみを抽出しました。
平均値5.39%
中央値5.06%

ここからわかること

実は実験動物や食肉用のウサギの体重当たりの食事量は知られていて、論文上およそ体重当たり3-5%の重さの食事をとると言われております。(個体によっては8%程度摂取すると書かれていることも)

食事内容の異なる愛玩動物としてのウサギも食事の摂取量はほぼ論文通りだということがここからわかります。体重1kgの子ではおよそ100kcalが必要で、体重2.5kcalの子では200kcalが必要と言われています。もちろん、活動量や個体差もあるため一概には言えませんが、本来は体重当たりよりも必要カロリーあたりを比較するのが適切です。しかし、過去の文献にそういったデータがないということや、牧草やラビットフードのカロリーに大きな幅があるため今回このような形を取りました。

みなさんも一度は、牧草やラビットフードを計量し、今回のデータとあまりにもかけ離れている食生活をしており、体調に何か異変があるようでしたら、量の見直しや、場合によっては動物病院への受診を検討してみてもいいかもしれませんね。実は歯のトラブル(不正咬合)が隠れていたり、軟便の原因はラビットフードの与えすぎだったり…。さぁ計量してみよう!

About the author

ウサギのハート

このサイトの管理人。ウサギが好きで獣医師になる。勉強のために学生時代からウサギのハートを作り始め、様々なウサギの診察で有名な病院へ実習見学をしたり、専門店へインタビューをしたり、ラビットフードを作り始めたりするちょっと変わった人。十人兎色な考えをこのサイトに記し、ウサギの地位が向上することを願っている。