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食べ物 飼い方

ペレットは主食ではありません。少しの量で充分です。

ペレット

ペレットはサプリメント

ウサギは、盲腸で自ら必要な栄養素を作り、盲腸便として摂取しています。そのため、本来はペレットを与えなくても生きていくことができるようになっています。(そもそも野生のウサギは食べていませんよね。)ただし、与える牧草や野菜が飼育下では限定的であることや、寿命も延びてきたこともあり、やはり不足しがちな栄養素が出てきます。そこでペレットはサプリメント感覚で与えることをお勧めします。

ペレットは牧草に比べ高栄養であり、ウサギは好む傾向にあります。そのため、食べ放題にしておくとペレットばかり食べてしまい、牧草の摂取量が極端に減ります。ペレットの与えすぎは、肥満、盲腸便の食べ残し、消化管機能の低下、歯の病気を発生させるため制限をかけて与える必要があります。

ペレットは、1日あたり
成ウサギ 体重の1.5%以下

フードのパッケージにはもう少し多い量が記載されていることがほとんどですし、他のHPや本にも同じようなことが書かれています。
しかし、近年ペレットはもっと少なくて良いという考えが、獣医師の中では広がってきています。私も低めの量を書かせていただいておりますが、もっと少なくても良いとおっしゃる先生もいらっしゃいます。

生後6カ月以下の成長期ウサギは、エネルギーが必要であるため食べ放題が良いとおっしゃる専門店やその他のHPも見受けられますが、お勧めできません。私は、成長期の子にはもう少し量が多くても良い(体重の1.5-3(5)%)とは考えておりますが、食べ放題による牧草の摂取量の著しい低下を懸念しています。

※一般的にラビットフード(ペレット)のパッケージの裏には体重の5%を目安にと書かれていることが多いです。体重の2.5%で与えると、単純に1パッケージを消費するまで、2倍の時間がかかります。あまりに少ない量を記載してしまうと、売れなくなってしまうという大人の事情もあるのかもしれませんね。

ハードペレットはそろそろ撲滅したか?
ペレットが作られた目的は別にある

硬いものを食べると歯は削れるという考えのもと、少し前までウサギのペレットは硬いものがよいと言われていた時代もありました。しかし、これは大きな間違いで、ウサギは硬いものを噛むと歯根に負担をかけ、歯を悪くしてしまいます。(不正咬合、過長歯)そのため、近年ではソフトペレットが推奨されています。

本来、ウサギの歯の使い方は、前歯(門歯)で草をつかんで引っ張り、奥歯を前後左右に動かし、細かくすり潰します。
しかし、ペレットの食べ方は、歯を上下に動かくことがメインの動きとなり、
必然的に本来の運動とは異なります。これによって、歯の使い方、削られ方が変わり、不正咬合などの歯の疾患につながっていってしまう可能性が高まってしまします。

ラビットフード(ペレットフード)は元々、短命な実験動物に高栄養な餌を与えるために開発された物です。ペットとして長生きするウサギの歯のことを考えられたフードではないことを心に留めておいていただきたいです。 もちろん今ではペットとして飼われているウサギ用にペレットは開発されていますが、そういう背景を知っておいてもいいのではないでしょうか。

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ウサギのハート

このサイトの管理人。ウサギが好きで獣医師になる。勉強のために学生時代からウサギのハートを作り始め、様々なウサギの診察で有名な病院へ実習見学をしたり、専門店へインタビューをしたり、ラビットフードを作り始めたりするちょっと変わった人。十人兎色な考えをこのサイトに記し、ウサギの地位が向上することを願っている。