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からだ

性別の相性

うさぎとうさぎ

ウサギはさみしいと死んでしまうの?

迷信です。むしろ一頭で飼ったほうが個体間によるストレスは受けないという考え方もあります。
「一頭ではこの子がかわいそうだから・・・」と思うのはちょっと待ってください。
オスは自分の遺伝子を残すという繁殖の本能が 広いテリトリーを必要とし、メスは常に発情状態なので、妊娠、出産、子育てが安心してできる狭いテリトリーを必要としています。
敵対するウサギ同士が目に入るだけでストレスを感じることもあるので、新しい子を迎え入れることには、慎重にならなければなりません。
もともと仲の良い兄弟を同時に迎え入れるか、まずは一頭で飼い、その子の性格を見極めることをオススメします。多頭飼いをしている方、しようとしている方は、性ホルモンの影響による攻撃性や、思いがけない繁殖を避けるため、避妊去勢を考えなければなりません。

近年、海外では動物福祉(Animal Welfare)の観点から、元来集団で生活する生き物には、仲間が居たほうが生き物として幸せであると考え、多頭飼いを推奨する国もあります。もちろん仲良く過ごせる個体同士であれば、ウサギたちにとってはプラスになりますが、それはあくまでも避妊去勢手術を行うことを前提としたお話です。

オス♂×オス♂は基本的にNG

一般的には最もウサギ同士の相性が良くありません。もちろん相性によりますが、ケンカによって大ケガをすることがあります。それぞれ去勢手術を行えば、攻撃性は落ちますが、それでも一緒に遊ばせるのは難しいかもしれません。お互いが視界に入っているだけで、お互いのテリトリーを犯していることになるため、どちらも常にイライラと怒りっぽい状態になっています。尿スプレーのかけ合いなどで一緒に過ごすことが困難になることがあります。

オス♂とメス♀は相性が合えば…

現実的に一緒に遊ばせるためには、避妊去勢手術を行わないと、いとも簡単に子供が出来てしまいます。オスは去勢手術を行わないとメスを追いかけまわし、メスにストレスがかかります。
また、一緒に遊ばせることがなくても、オスはメスの匂いや姿を見るだけで興奮し、性的なストレスを常に感じている状態になります。 同じ空間で仲良く過ごすためには、まずはオスの去勢手術を行いましょう。メスは、オスの近くにいるとホルモンバランスが崩れることがあるため、子宮疾患を防ぐという意味でも避妊手術をお勧めいたします。

メス♀とメス♀がいいかも

もちろん相性はあるため、絶対に仲良くできるわけではありません。攻撃的なメスの場合は、相手がどんな子であったとしても仲良くできない場合があります。一般的には、仲良く過ごせる確立の高い組み合わせなので、すでにご自宅でメスを飼育していて、もう一頭を迎え入れることを検討している場合は、メスをお勧めします。

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ウサギのハート

このサイトの管理人。ウサギが好きで獣医師になる。勉強のために学生時代からウサギのハートを作り始め、様々なウサギの診察で有名な病院へ実習見学をしたり、専門店へインタビューをしたり、ラビットフードを作り始めたりするちょっと変わった人。十人兎色な考えをこのサイトに記し、ウサギの地位が向上することを願っている。