高齢や病気の時に活躍する頼れるご飯
強制給餌用のフードは、細かい粉末状になっており、シリンジ(注射器)の先端を通りやすくなっています。また、高カロリーに設定されていたり、水分の加え方によって硬さを自由に変更できるのが強みです。いくつかの強制給餌用フードをご紹介いたします。
カテーテルチップシリンジ
通常の注射器よりも先端が太くなっている為、強制給餌用に適しています。残念ながら30mlよりも小さいカテーテルチップシリンジは先端が普通の注射器と同じくらいのため、30mlが一番良いでしょう。
イースター「ライフケア」
ラビットフードのバニーセレクションなどを作っているメーカーの強制給餌用フードです。価格が安価なためよく使用されます。
OXBOW「ハービーケア」(本国ではクリティカルケア)
世界的に有名なメーカーの強制給餌用フードです。3種類用意されており、アップルバナナ、ハーブ、そしてすごく粒子の細かいファイングラインド。アップルバナナのニオイは甘く、ウサギも気に入ってくれると思います。どれも上記のカテーテルチップであれば難なく通りますので、ファイングラインドでなくても大丈夫です。(本国ラインナップに ハーブ(アニスともいわれる)は もうすでにないため、既に終売かもしれません。日本とアメリカで名前が違うのは「クリティカル」が日本の法律の関係で使えないとかなんだとか…)
Meni-one「ベジタブルサポート ドクタープラス エキゾチック」
こちらも有名でベジサポとよく言われています。犬猫用の別の用途のものもあるので、注意が必要です。
NST「ヴェルキュア エキゾ」
新しく発売された強制給餌用フードです。使用したことがないのでよくわかりませんが、Meni-oneのベジサポと成分を見るとほぼ一緒です。OEMか何かで作っているのかな?詳細は不明です。
自分で強制給餌用フードを作る
自宅でいつも食べているペレットをすり潰して粉々にすることによって、強制給餌用フードを簡易的に自宅で作成することができます。ただし、しっかりと粉々にしないとシリンジの先で詰まるのでご注意。
さらに工夫を!
強制給餌用のフードを作る際に、水で硬さを調整する以外に、100%リンゴジュースや野菜ジュース(もちろんウサギが食べても大丈夫な素材で作られた)で作るとカロリーが少しでも多くとれます。また、好きな野菜をミキサーにかけて強制給餌用のフードに混ぜるのも味が変わり、ウサギも好んで食べてくれる可能性が高いでしょう。犬猫用のチューブダイエットという商品を混ぜるという裏技的方法でカロリーを格段に上げる方法などもありますが、さずがに担当の先生の指示に従ってください。創意工夫をしていただき、その子に合った強制給餌フードを調整していただくのが良いと思います。