「ウサギは水を飲まない」はウソ。一日体重1kg当たり50-100ml程度摂取。
「ウサギは水を飲むと下痢をしてしまう。」など、水に関する迷信を昔は、よく聞きました。最近では耳にすることが少なくなりましたが、それでもまだ水は必要ないと思っている方もいらっしゃいます。
ウサギは、想像以上に水を必要とする生き物です。ぜひ、一度うちの子が一日あたりどれくらいの量の水を飲んでいるのか、測定してみてください。
水の種類は、水道水で問題ありません。ミネラルウォーターを与える場合は、硬水は尿路結石になるリスクがあるため、軟水を選んでいただければと思います。
ほとんど水を飲まない子もいれば、たくさん飲む子もいる。
実はウサギは暑さには弱いですが、脱水には強い生き物です。文献上、犬は体重の11-14%の脱水で循環不全が起こるとされていますが、ウサギは48%まで水分喪失を許容すると言われています。そのため、知らず知らずのうちに脱水状態に陥っている子がいても不思議ではありません。
また、野菜を多く与えている子は、野菜で水分を十分に取り、全く水としての水分を取らない子がいるのも事実です。だからと言って、給水ボトルや水のお皿を置かないのは、脱水させる可能性があるため、常に水は飲める状態にしておいてください。
もともと水をたくさん飲む子もいます。しかし、体重1kgに対して200ml以上など、明らかに異常な量の水を飲む場合は、飲む時にこぼしていないかを確認し(意外と多い)、動物病院へご相談ください。腎不全などの病気を考えなけれなりません。
皿から飲むのが本来の姿。最近は、給水ボトルも進化している。
本来、地面にある水を飲むのが、ウサギ本来の姿です。しかし、お皿で水を与える場合、ひっくり返してしまう、毛や牧草などが水にすぐ入ってしまい水が汚れてしまうなどの欠点があります。頻回に水を交換できる場合を除いては、管理しやすいボトルタイプをお勧めいたします。
飲み口の位置や形状によって飲みやすさが変わってくるため、その子にあった給水方法を模索してみてください。
給水ボトルのノズルが詰まっていないかなどの細かいチェックも忘れずに!
最近ではいろいろな給水ボトルのタイプが出ております。
金具にバネ等で引っ掛けるだけのタイプのものは、取り外しの際に、滑り落ちて給水ボトルを壊してしまうことがあります。(私は何度もやってます…泣)そのため、少し値が張るかもしれませんが、しっかりと固定できるタイプのものをお勧めします。
ボトル部分を使用済みペットボトルで代用できる商品などもありますので、その子とご自宅に合うものをお選びください。
ひっくり返るお皿はNG。お皿をかじってしまう子であれば、プラスチックではない、陶器のものを使ったほうが良いでしょう。