掃除もしやすく、体も汚れにくい!
トイレを覚えることは、人間にとっても、ウサギにとっても非常に生活のしやすい環境を作り出します。ケージを出て、自宅室内で遊んでいる時でもトイレに行きたくなったら、自らケージに戻り、用を足すようにできるのが最終目標です。イヌやネコよりも覚えは悪いので、数週間から数カ月根気強く教えなければなりません。
大切なのは人間側が一貫した行動を取り続けること
家に迎え入れたときから、トイレトレーニングは始まります。残念ながら、成長期を過ぎた子にトイレを覚えさせようとしても、「今までどこでもトイレができてたのになんでなん!?!?」で終わってしまいます。常に家族の皆さんが、ウサギに対して一貫した行動を取りましょう。
「あの時はここでトイレをしたら注意されたのに、今日は同じ場所でトイレをしても何も言われない。じゃあ、別にいいんだ!」とウサギに思われたら、トイレトレーニングは失敗です。飼い主様は、生涯を終えるまでウサギの行った行為に対し必ず同じ行動、リアクションを取りましょう。
さぁトイレトレーニング!
ウサギは本来一定の場所でトイレをする生き物です。
トイレの場所はウサギが決めます。
自宅に来てすぐに行ってほしくないことは、ケージ内でのトイレの位置も決まっていないのに、ケージの外に出し遊ばせることです。自宅に来てすぐは、環境が変わり、ストレスを感じている状況です。まずは、ケージ内での生活を穏やかに過ごさせ、自分の部屋はここなんだと理解させてあげましょう。そうこうしているうちに、ウサギは、ケージの中で一定の個所に尿をするでしょう。おそらく四隅のどこかになるはずです。二箇所ある場合は、より多く使っている場所を残し、もう片方は必死に綺麗に掃除をしましょう。物を置いてできないようにするのも作戦の一つです。そうやって徐々に一か所に絞り込んでいくわけです。
一か所に決まったらトイレを置く(トイレを選ぶ)
トイレには様々な形があります。コーナーに沿った三角タイプのものや四角形のもの、大きさもメーカーにより差があります。トイレはウサギの好みによって、気に入る気に入らないがあるため、まずは一つ試してみるしか方法がありません。大きいトイレは気に入りすぎてベットになってしまうこともあるので、体がちょうど入るくらいのものをまずは選ぶとよいでしょう。また、トイレを遊びやストレス発散の目的でひっくり返したりする子もいるため、固定できるものが理想です。
さて、一か所に決まった場所の上にトイレを置きますが、その際トイレに便や尿を入れて置き、ニオイをトイレに必ず付けてあげてください。そのまま、設置したトイレの上で用を足してくれれば大成功です。トイレが気にくわない場合やニオイがしっかりついていない場合は、別の場所でし始めてしまいますので、トイレの形の変更等を行い原因を探らなければなりません。
ご褒美作戦。 トイレ強制送還作戦。
トイレが上手にできたら、すぐに大好きなご褒美を与えましょう。そこで用を足せばを、いいことが起こると認識させられば自らトイレに向かうはずです。また、トイレ以外の場所で用を足そうとした瞬間抱っこでトイレへ戻す強制送還作戦も方法の一つです。ケージ外で用をしてしまったら、強制送還をして、その日はそれ以降一切外に出さないようにしてください。そして、数時間は無視をしてください。「ケージ外で用を足すとその日はもう外で遊べなくなる。」と認識させるのです。
逆に自ら、ケージに帰ったときにはケージを閉めないようにしてください。ケージに帰ると遊びが終わると感じさせないためです。外遊びの最後は、なんでも良いので決まった合図や声をかけておしまいにしましょう。
ひたすら飼い主さんが頑張れば、便も一か所にします。
ご褒美作戦も、トイレ強制送還作戦も、トイレ後数秒以内に行い、トイレと関連付けなければなりません。1分後に行ったとしてもウサギはなぜご褒美をもらえるのか、なぜケージに強制的に帰らなければいけないのか、さっぱりわかりません。ひたすら飼い主さんの努力です。
尿を一か所にさせるのは、意外と簡単ですが、便はなかなか難しいです。なぜなら排尿は一日に数回で、排尿姿勢をとるため、遠くから見ていてもわかりやすいですが、排便は動きながらする子もいるからです。
発情しているオスが尿を一か所にするのは困難
自分のニオイを付ける目的で発情したオスは尿でマーキング(尿スプレー)を行います。この行動は尿意をもよおして排尿しているわけではないため、トイレの位置を覚えた後発情し始めると、途端にトイレがうまくいかなくなります。
年中発情してるのがオスウサギの特性の為、去勢手術を行い性ホルモンの影響を除外しない限り、再度トイレを一か所にさせるのは非常に困難です。
トイレのご紹介
トイレの砂を利用する場合は、食べてしまうことがあるため、直接触れないようなトイレを使ったほうが安全です。さまざまなトイレがあります。ぜひ試してみてください。
※トイレの砂を使う場合は、誤って食べてしまうことも考え、固まるタイプのものは避けてください。