主食は牧草!必ず与えてください
なんらかの問題がない限り、牧草は必ず一日一回以上主食として与えてください。
ウサギの消化管は「繊維」で動いていると言っても過言ではありません。
牧草は、お腹を満たすだけでなく、食欲や胃腸の運動の促進、歯牙疾患や肥満予防といったウサギにはなくてはならない大切な効果を持ち合わせています。
なにがなんでも、食べさせる必要があるというくらい大切な食べ物です。
一番狩りチモシーの食べ放題が基本
牧草の種類
- チモシー
- アルファルファ
- イタリアンライグラス
- オーツヘイ
- オーチャードグラス
- スーダングラス
- バミューダグラス
- クレイングラス など
アルファルファはマメ科の牧草ですが、それ以外はイネ科の牧草になります。アルファルファのみカロリーが高く栄養組成が異なり、成長期以外には適さないと言われているため、イネ科の牧草から選んでいただくことになります。
最も手に入りやすいのはチモシー。牧草を置いてある専門店やペットショップなどであれば、どこでも手に入るでしょう。チモシーは、供給が安定であり、欠品などの不安がないため、まずはチモシーを与えることをお勧めいたします。あとは、ご自宅のウサちゃんのお好みのものを選んでください。
※厳密には、牧草の種類によって栄養組成が若干異なります。しかし、産地や生産時期によって種類が同じでも成分が異なってくるため、そこの細かい栄養組成を気にする必要はありませんし、詳しく分析してある牧草はありません。また、どの牧草が体に良いなどの比較データはありませんので、気に入った手に入りやすいものを与えていただくことでよいと思います。
1番刈り、2番刈り、3番刈り
1番刈りは最初に刈り取られた牧草を称し、その後再び生えてきて刈り取られたものを2番刈り、そしてその後のものを3番刈りと刈り取られた順番によって数字が増えていきます。
1番狩りが、最も栄養価が高く、繊維質が多いと言われ、牧草自体が硬いです。
数字が増えていくごとに、栄養価が低くなり、繊維質が下がり、牧草自体は柔らかくなります。
生まれたばかりの子や歯が悪い子、どうしても1番狩りを食べてくれない子には、柔らかい2番、3番を与えることもありますが、食べてくれるのであれば1番刈りを基本的には与えください。
プレス
圧縮の強弱の意味をしています。
- シングルプレス:圧縮が弱く、葉や茎の形が残っている。細かいクズが少なく、牧草の状態も把握しやすい
- ダブルプレス:圧縮がシングルよりも強く、葉や茎の形が崩れていることが多く、クズが出やすい。安価。
同じ牧草なので、栄養価は変わりありません。どちらを与えてくださっても構いません。あえて選ぶとすれば、より歯を使って食べてくれる傾向にあるということ、管理しやすいことから、シングルプレスをお勧めいたします。
大切なことは食べてくれること
種類や産地ばかりを気にして、食べない牧草を置いておいても仕方ありません。最も大切なことは、まずは牧草をメインとした食生活にすることです。何度も言いますが、牧草はウサギにとって最も大切な食事です。食べないからといって諦める前に、ぜひ食べない原因を探してあげてください。