結論:その子の性格と生活環境による
メスは子宮疾患にかかる確率が非常に高確率ですが、それに比べるとオスの生殖器疾患は非常に少ないと言われている為、病気の観点から強く勧めることはありません。では、どういった子が去勢手術をしたほうが良いと考えるのでしょうか。
去勢手術のメリット
尿スプレーの軽減
約95%は尿スプレーを行わなくなります。
攻撃性の軽減
攻撃的なウサギは、性格がおとなしくなる可能性があります。
ストレスの軽減
繁殖の象徴であるウサギは 常に、性的なストレスを抱えていると考えられています。 特にメスと一緒に飼育している場合には、相当なストレスになっているでしょう。それが、尿スプレーであったり、攻撃的な振る舞いを起こしている可能性があります。
精巣腫瘍を防ぐ
精巣腫瘍になる個体は少ないですが、精巣を取ってしまうため精巣腫瘍にはなりません。
去勢が必要な子を飼育している飼い主様は、ここまでの情報で、思い当たる節があるかも。
オスのウサギは性格と環境により、性ホルモンの影響が強く出る個体とそうでもない個体の差が激しいです。
「ケージの周りが尿スプレーで大変。」
「メスのウサギのケージの前をずっとウロウロ」
「飼い主様やぬいぐるみへのカクカクが高頻度。」
「エスカレートすると噛みついて独占しようとする。」
「やたら攻撃的。」
何かしら思い当たる飼い主様は、前向きに去勢手術を検討することをオススメします。手術後は今よりもお互いが穏やかに過ごせる確立が非常に高いです。逆に、何も当てはまらないと思った飼い主様は、去勢手術をする意義はあまりないかもしれません。もちろん、どんなに低い確率であったとしても精巣の病気に全くならないわけではないため、病気の心配から手術を検討していただいても結構です。ただし、手術は全身麻酔をかけて行うため、麻酔のリスクも考えなければなりません。手術を「する」「しない」どちらにしてもよく考えて最終的な判断をしていただきたいと思います。