繁殖を行う前に考えてほしいこと
生命が誕生するという素晴らしい瞬間、そして子ウサギの成長は他に代えがたい感動を与えてくることは間違いありません。しかし、人間と同様、ウサギの繁殖には常にリスクが付きまといます。それをご理解したうえで、繁殖を行わなければなりません。ここのページでは、繁殖をする前に、今一度お考えいただきたいことを記載してあります。
繁殖をする必要性はありますか?
新しくペットショップやウサギ専門店からお迎えをすることもできますし、里子を貰い受けることもできます。
本当に繁殖をしたいですか?すべきですか?
繁殖に適した個体でしょうか?
以下のような個体は繁殖に適しておりません。
- 遺伝的疾患がある(不正咬合、開帳肢、陰睾など)
- 高齢・若齢(初産は1歳以下,繁殖寿命は3歳まで)
- 太りすぎ・痩せすぎ
- 繁殖の行いすぎ(次の出産まで一か月程度空けたほうがよい)
- 健康状態があまりよくない
- 攻撃的または神経質すぎる
- 一度子育てに失敗した
- 近親交配
環境を整えてありますか?
母ウサギは出産に向けて、自分の毛や牧草を集め、環境を整えるので、ちょうど良い大きさの巣箱を用意してあげましょう。また、繁殖中の親ウサギは性格が変わったり、ストレスに敏感になります。温度管理をし、静かな空間を提供してあげてください。
親ウサギ、子ウサギが繁殖後に元気でいてくれる保証はどこにもありません。
子食い・育児放棄など悲しい出来事に出会うことがあります。子ウサギの数頭は、親離れをする前に亡くなるものだと覚悟してください。
可能性は低いですが、親ウサギが死に至るケースも存在します。
人口哺乳の準備はできていますか?
- 成長の遅い個体が出てきてしまった。
- 母親が死亡、または病気にかかって授乳できない。
- 生まれた子ウサギが多すぎる。まれに乳首の数よりも多く子ウサギが生まれます。
- 育児放棄をしてしまった。
上記のような理由で、人口哺乳が必要になってくることがあります。
子ウサギ用のミルクや哺乳瓶になるもの(シリンジ、スポイト)を
用意しておいたほうが良いでしょう。
生まれた子ウサギをどうしますか?
ウサギは一度の出産で平均5-8頭を出産します。小型のウサギのほうが出産頭数は少ないとは言われていますが、出産直前にならないと数はわかりません。
たくさん生まれてきた場合にどうするか、あらかじめ里親などを決めてから繁殖をさせましょう。
以上のことを十分ご理解された上で、ご自宅のウサちゃんと相談して繁殖をしてみましょう。