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トップ>interviews » バニーファミリー横浜
インタビュー


 東急東横線白楽駅西口の改札より徒歩8分。車通りの多い県道12号沿いを歩いていると見えてくるのが「バニーファミリー横浜」だ。
「ウサギに導かれたようにこの店を始めたんです」と、にこやかに話す吉村代表。平成7年より自宅でウサギの繁殖・販売を行い、平成20年10月にオープンした「バニーファミリー横浜」は、スタッフのうさぎ愛とアイデアに溢れ、飼い主さんとのコミュニケーションの場となっている。今回、ウサギを愛してやまない吉村代表に、ウサギ専門店の思いを語っていただいた。(取材日2012年10月12日)

 

 運命的な出会い

──ウサギを飼い始め、そしてブリードに至った経緯について教えてください。

 息子の小学校入学を期に情操教育として、何かしらペットを飼おうと考えていました。そんな時に友人がバニーファミリー本店(石川県)よりウサギを迎え入れたことを知り、興味を持ったんですね。本店へ電話をし当時オープンしたばかりの東京店を紹介されました。東京店へ問い合わせてみると、受話器から聞き覚えのある声。実際に足を運んで驚きました、そこにいたのは息子の塾の先生だったんです(笑)
 初めて飼ったウサギはネザーランドドワーフ♀ チェスナット(毛色)のラリーちゃんです。ラリーちゃんと暮らしていくうちに、ウサギには色々な品種やカラーがある事を知りました。いつの間にか一羽が三羽四羽と増え、気づいた頃には息子より自分のほうがハマっていたんですね。
 東京店が諸事情により閉店することになり、そこにいた子たちを引き受けたのがブリーディングの始まりです。多い時には100羽くらい自宅にいました。

 ──専門店をはじめたきっかけを聞かせてください。

 もともと専門店を開くつもりは一切ありませんでした。しかし、ペットホテルのご予約が重なったこともあり、気づくと免許合宿中の息子の部屋までウサギ部屋となってしまったんですね。息子が予定よりも早く帰ってきたときは、相当焦りました。(笑)
 このままでは人間の居住空間がなくなってしまうため、部屋を借り、専門店を開くことを決意しました。偶然、自宅のマンションの一階が空いたこともあり、決意してからおよそ3週間で専門店を始めることが出来たんですね。今思えば、自分でも驚くほどの速さでの、開業でした。

 

ブリーダーとして

 ──ブリードで注意をしている点はありますか。

 交配の時にメスを押さえて、お尻をあげさせる人などもいますが、うちでは基本的に自然に任せるようにしています。換毛期等の体力が低下している時期はブリードを避けますね。生まれたばかりの子ウサギを手に取って写真を撮る人もいますが、母ウサギが子ウサギを食べてしまうこともあるため、手で触れるどころか見ることさえも最低限にしています。
 また、同時に何頭も交配させるようにします。これは、育児放棄した母ウサギがいたとしても、別の母ウサギに育ててもらうことができるからです。ただし、他の親に育ててもらうことは、母ウサギの性格をよく見極めて行わなければなりません。自分の子にお乳をあげずに、他から来た子だけを育てたり、すべて育児放棄をしてしまうこともありますからね。

 

──ブリードをしたい人へアドバイスをお願いします。

 初めては失敗することが多いですよ。母ウサギの育児のうまい下手もありますが、初産は3羽に1羽くらいは失敗するかもしれません。交配しても産まなかったり、産んでも育てなかったり、先ほどお話しましたが、ブリーダーだと、複数を同時に交配させることにより育児放棄をした場合でも、他の母ウサギに育ててもらうこともできますが、一羽だとそれができませんからね。ですから、飼い主さんが、ブリードをすることはあまりオススメしません。
 もしブリードをするというのであれば、“母親が命を落とす”可能性もあることを覚悟してください。また、巣の外に生んでしまったりする場合もあるので、早く気づいて対処しなくてはなりません。
 「カワイイから、この子の子孫を残したい」という気持ちもわかりますが、そんなに生易しいものではありません。時には、非常にたくさんの子供を産んでしまうこともあるので、行先を決めてから繁殖を行うべきでしょうね。ウサギの成長は早いので、すぐに大きくなって貰い手が見つからなくなってしまう可能性もあります。
 あとは、遺伝性疾患を避けることや近親交配や異種交配は避けるべきだと思います。

 

 

専門店として

──お店のコンセプトを教えてください。

 “お客さまとウサちゃんが楽しく幸せに過ごすためのお手伝い”これに尽きると思います。そのためにも、飽きさせないお店づくりをし、お客さまとのコミュニケーションを大切にしています。もちろん飼い主さんが困ったときは何でも相談にのれるよう、商品知識や生体知識をスタッフ全員が持ち合わせています。
 ウサギを提供する時は、お客さまの家庭環境に合わせたウサギを選んであげるように努めています。例えば、小さなお子さんがいる家庭には神経質な性格の子をオススメしていません。

 ──専門店の良さはなんでしょうか。

 ブリーダー直営の専門店の良さは、生まれてから、販売するまでの成長過程を知っているということだと思います。他の人がブリードしたウサギを仕入れても、その子のそれまでの育ち具合や親の性格まではわかりません。自分が生まれたときから見ていれば、何人兄弟で、父親、母親を含めた性格、体重、カラー等も自信を持って説明することが出来ます。
 あとは、しっかりと“うさぎ”を説明することでしょうね。一般の量販店だと、本当にただ売るだけで飼育説明を一切しないところもあるんですよ。私はそれを知って本当に驚きました。私たち専門店はしっかりと生体説明、飼育方法、なりやすい病気等を説明することが責務だと思います。

 ──飼い主さんとのコミュニケーションはどのようにしていますか。

 うちでは、うさんぽ会(ウサギを散歩させる会)、抱っこ講習会、撮影会等を行っております。
 うさんぽ会は賛否両論あると思います。基本的にワンちゃんみたいに毎日散歩させる必要はありませんが、ウサギは室内飼育されている動物のため飼い主さん同士の交流が非常に少ないのが現状です。私は、飼い主さん同士の交流になればと思い開催しています。
 うさんぽ会は人数限定で、もちろんオスメス別のサークルを使用し、天候、時間、その子の性格等も配慮しています。

 

 ウサギの今

──ウサギブームは感じていますか。

 実感はあります。ペットホテルやグルーミングは年々増えて来ており、うちでは現在年間800羽ほどペットホテルとしてお預かりしています。
 様々なメディアにウサギが取り上げられ、魅力が世の中に伝わるのは非常に良いことです。しかし、ブームにのって生体説明をせずにただ売ればいいという業者が多く、「こんなはずじゃなかった」と言ってウサギを捨てるようなことが最近増えているためそこを懸念しています。

 ──捨てウサギが増える現状をどう思いますか。

 「ウサギは水をあげないと大きくならない」ととんでもないことを言っているペットショップの人さえいるんです。ミニウサギはすぐ大きくなってしまうため、乳離れする前に市場に出回っている現状です。そして、多くの子ウサギが体調を崩し、ペットショップの裏側で亡くなっているようです。この原因としてウサギ自体の単価が安いことが挙げられます。単価の安いものには手間暇が掛けられないため、ブリードする側も販売する側も、早く売りに出し、生体説明もせずに売ってしまう。そして、飼い主さんはウサギのことをわからず手放してしまう。業界全体が向上していかなければ、この問題は解決できないと思います。

 

 

NO RABBIT  NO LIFE

──ウサギってどんな動物ですか。

 ウサギは、犬のように尻尾を振ってアピールしたりすることはないですが、体で表現をしてきます。しゃべらないし、ほえないけれど、信頼関係を築くことができれば何が言いたいのかわかることが出来るんですよね。それほど懐く生き物だと思います。 “愛情をかければかけるほど答えてくれる”そんな動物です。ウサギは手を懸ければかけるほど懐いてくるので、例えば抱っこが出来ないからといって諦めないで、毎日接して信頼関係を築いてほしいです。諦めたら、ただ餌をあげて掃除をするだけの観賞用になってしまいます。それではつまらないと思いませんか。困ったことがあれば、いつでも相談にのります。

──あなたにとってウサギとは。

 なくてはならない体の一部。ウサギのいない生活は考えられないからNO RABBIT NO LIFEかな(笑)もっとたくさんの人にウサギの魅力を伝えたいですね。
 「うちの子の名前が決まりました」「こんなに大きくなりましたよ」と写真を送ってきてくれたり、ウサギの元気な姿を見せに来てくれるのが、とても嬉しいです。
 この仕事をやっていてよかったと思える瞬間です。そして4周年を迎え、みなさまからいただいたメッセージの一言一言が私たちを初心に帰し、明日への原動力となっています。

“ウサギのお世話をしている自分がとても幸せに感じます。”

ウサギと一緒に楽しむ生活始めませんか?そういうお役にたてれば幸いです。

 

 

バニーファミリー横浜

〒221-0802
神奈川県
横浜市神奈川区六角橋2-34-20六角橋共同ビル 1階(本店)
横浜市神奈川区六角橋2-34-17 リブゼ横浜白楽1F(2号店)
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