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トップ>ゴニョゴニョ>換毛の季節です。うっ滞に注意!!予防を方法は??

ウサギだけでなく、他分野に渡る独り言です。

みなさんお久しぶりです。ウサギのハート代表です。
4月で獣医師として2年目の春を迎えました。
昨年は毎日を過ごすことが精いっぱいで、なかなかHPの更新ができずに申し訳ありません。
ですが、去年よりも獣医師として少しは成長できたかなっと思います。
とはいえ、人間の医者でいうとまだ研修医。まだまだ出来ないことがたくさんありますが、一歩一歩進んでいきたいです。

 

「春」それはウサギにとって「換毛の時期」、つまり「うっ滞」になりやすい時期でもあります。
一度うっ滞を経験した飼い主さんならわかると思いますが、症状として食欲不振、元気消失、腹囲膨満等が挙げられます。
時には命の危険にもさらされる本当に怖い病気です。

 

【うっ滞(毛球症)】・・・毛、食渣、異物等が絡まり、消化管内で停滞してしまう病気。

 

みなさんは、どのようにうっ滞を防止していますか??
今日はここで、一頭でもうっ滞になるウサちゃんを減らすべく、予防のポイントをお伝えいたします。

 

 

~~~うっ滞の予防~~~
重要な物から順番に!

 

 

【その1:ブラッシングは頻回に】
みなさんが、夜、お風呂に入った時にどんなにシャンプーをしっかりしたとしても、朝には毛が抜けることがありますよね。ウサちゃんも一緒で、どんなに朝まとめてグルーミングしたとしても、夜にはまた毛が抜けています。
一日一回、決まった時間をグルーミングするのではなく、一回のグルーミングは短時間でも頻回行うことがポイントです。 要は飲み込む毛の量を減らしたいわけですから、抜けた毛がウサちゃんの体についている時間を減らしたいのです。

 

 

【その2:水分の多い食生活を】
うっ滞の原因となる閉塞物は、まるでパンの生地みたいに固く、脱水された状態になっています。その閉塞物に水分を加えることによって、柔らかくし流れやすくしてあげるのが、予防であり、治療でもあります。
水分の多い食べ物とは、「野菜」です。現在、乾燥した牧草やペレットのみでの飼育が主流となっていますが、近年野菜の大切さが見直されてきています。食べなれていない子に大量に野菜をあげると、下痢をすることがありますが、本来ウサギは生の植物を食べるように体はできています。まずは、葉っぱ一枚から与えてみてもいかがでしょうか?
ちなみにですが、体の小さな1kgくらいしかないネザーの子でも、小さいサラダボウル一杯分くらいは一食で食べる能力を元々持っています。(たとえるなら、コンビニに売っているサラダくらいの量はペロリと食べちゃいます。)

 

 

【その3:プリンペラン等の消化器機能改善薬を与える】
うっ滞になりやすい子は、予防的に換毛の時期だけ、プリンペラン(メトクロプラミド)等を与えることによって、重度のうっ滞になることを回避させようとします。これは薬なのでかかりつけの動物病院でご相談ください。

 

 

【その4:ラキサトーンやペトロモルトを与える】
消化されない油が含まれており、消化管の滑りを良くします。これも、 換毛期のみに与え常用をするべきではありません。

 

 

 

 

もちろん運動や温度管理も大切!
この春病気知らずのウサライフを過ごせるといいですね!

 

以上ウサギのハート代表でした。

 

 

2013/8/30

writer:ウサギのハート代表

長い間、腹腔内腫瘍により定期的に通院していた子が、食欲不振に陥り来院。
飼い主さんによると、細かく刻んだ野菜や、どろどろにしたペレットすら受け付けないとのことだった。
様々なことを選択肢として提示した上で、まずは、自力で食べられるようにサポートをする治療を行い、食べられるようになったら退院することとなった。

 

お預かりしてすぐに強制給餌を与えようとしたら、予想に反し、自らシリンジに口を近づけ、かじりつくくらいの勢いで、すべて食べてしまったのである。
病院まで移動してお腹が空いたのであろうか。
飼い主さんが野菜の与え方や種類、形状 が気に食わなかったのであろうか。
場所が変わって食べる気が起きたのか。

 

いろいろなことが考えられるが、「食べる気」があるので、強制給餌による在宅での管理に切り替えることが可能だと判断できた。

 

ただ気になる点が二つ。
ケージ内で一歩も動かず、ずっと扉の前でこっちを見つめていることと、私が近くに行くと「わざとらしく」皿の中の食べ物を口にするということだ。

 

これは私の感覚的なことであるから、獣医師としての判断ではないが、
「帰りたいんだろうな」
なんとなくそう思った。

 

結局、病院にいた約8時間、その子はケージ内で本当に一歩も動かずにその日のうちにお迎えに来た飼い主さんと帰って行った。
 

 

そして次の日…

 

病院へ向かうケージの中でその子は息を引き取った。

 

 

結果論であるし、私の妄想も含んでいること、想像の域を脱することはないが、
その子はきっと家に帰りたかったのだろうし、自分の死が遠くないことをわかっていたのではないかと強く思わずにいられなかった。

 

あの眼差しを私は一生忘れない。

あの子に出会えた感謝と御冥福を心から祈る。

 

2013/8/19

writer:こばやん

こんにちは!ウサギのハートのこばやんです。
全国的に猛暑が続いていますがいかがおすごしでしょうか?

 

暑いといえば、一番気になるのはウサギの体調ですよね。
一般的にウサギは寒さよりも暑さに弱いと言われています。人でさえ毎日の暑さにぐったりしているというのですから、あの小さな体ではすぐにまいってしまうのは簡単に想像できますね。
そこで、飼い主さんが愛兎のために対策をしてあげることが必須となってきます。

 

今回は、夏における生活の注意事項をいくつか紹介します。

 

・エアコンがあるのであれば使用し、無い場合には直射日光の当たらない風通しの良い環境にしてあげましょう。
カイウサギの最適温度としては18~23℃とされています。(本によって多少異なります)25℃前後までは許容範囲ですが、28℃を超えることがないようにしてください。

 

・飲み水を切らさないようにしましょう。
飲み水の他、生の草や果物、野菜以外からは水分をとれません。健康なうさぎは自分で体調を管理して水を飲みます。うさぎが飲みたい時にいつでも水を飲めるような環境にし、さらに毎日飲んだ水の量を気にしてあげると、体調の変化に気がつきやすくなります。

 

・ご飯の保存に注意し、食べ残した野菜をいつまでもそのままにしておかないようにしましょう。
食べ物が痛みやすい時期ですので、ご飯の管理に気を使いましょう。暑さにより食欲が落ちやすいうさぎには、新鮮な野菜や果物をちょこっと加えるのもいいかもしれません。

 

・うさんぽは中断し、どうしても外へ出る必要がある際には、できるだけ正午前後をさけて午前中や夕方にしましょう。

 

そのほか、暑さを乗り切るためにみなさんいろいろな工夫をされていると思います。
ウサギは体調の悪さを隠しますので、便や食欲、身体や飲水量など、いつも以上にウサギさんの変化を気にしてあげてくださいね。いつもと違うな?と感じたら、すぐにうさぎに詳しいかかりつけの動物病院へ行きましょう!
ウサギに優しくない夏の時期ですが、みなさんの日々の努力により大切な愛兎を守っていきましょう。

2013/5/23

writer:ウサギのハート代表

二日前から食欲が落ち、前日は一切食べ物を口にしなかったということで来院。
触診をすると、胃はとてつもなく大きくなり、じっとして全く動こうとしない。重度のうっ滞と呼ばれる状態だ。

 

うっ滞とは、被毛や誤食したものが胃の中で塊となり、胃から排出されにくい(できない)状態となって起こる病気である。

初期の症状としては食欲低下であり、放置すると食欲が廃絶し、時として死に至る。

うっ滞により胃が大きくなりすぎると、周囲の血管を圧迫し、血行不良により二次性の肝不全、腎不全が起こる。血液検査で必要な採血すらも難しくなる。
さらには、胃の容量が限界に達していると強制給餌のような処置は、かえってウサギに苦しみを与えることもあるため、処置として強制給餌という選択肢が一つなくなる。

 

 

その子は来院した数時間後に病院の入院室で亡くなった。

 

 

亡くなる直前、胃液や胃内容物が口や鼻から出てくることがある。

 

ウサギは嘔吐ができない動物だ。しかし、胃が限界に達すると逆流してくることがある。
そして、その逆流してきたものをウサギが誤嚥し、呼吸困難で酸素を求め大暴れをしながら亡くなっていく。

 

 

「少し様子を見る」という行為はウサギにとって死を意味することが多くあり、食欲がなくなり二日で死に至ることもあります。

食欲が低下したらすぐに動物病院へ受診してください。明日、動物病院へ行こうでは手遅れになることもあるということをわかってほしいです。

 

一頭でも多くのウサギが元気に過ごせることを獣医師としてもウサギのハートの代表としても強く願っています。

 

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