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1.ラビットフードに革命を―常識にとらわれるな―

うさけつ

ラビットフードの現状を知る

日本で販売されているラビットフードの多くは、1977年にNRC(National Research Council )より発表された栄養基準を元として作られています。
この情報は、これ以降アップデートされておらず40年以上たった今でも使用されている現実です。

これ以降ウサギの栄養学は止まっているのか?

そういう疑問にとらわれて、調べてみることにしました。
実は2010年に「Nutrition of the Rabbit 2nd Edition」という本が発売されていたり、2013年にはFEDIAF(欧州ペットフード工業連合)より指針がでていたりします。日本でもペット栄養学会で発表をされている方もいます。
ラビットフードの栄養基準はあくまでも「指針」や「報告」のような形で発表されているため、その栄養組成に乗っ取らなければならないというルールは存在しません。そのため、製造しているメーカー各社の一存により栄養組成は決定し、販売されています。

残念ながら栄養組成は、ほぼ開示されない。

獣医師として、栄養組成の開示を各社に請求しても、開示義務がないため、他社にマネされないよう企業秘密だという理由で、より詳細な情報を得られることはほとんどありません。本当に栄養素を測定しているのか、発表された基準に則して作られているのか、不明なまま終わってしまいます。これっておかしくね?

実験動物のラビットフードの世界は、栄養組成がすべて公開になっていることが多いです。というのは、どのような栄養組成のフードを使ってどういう結果が出たかを明確にしておかないと、結果がフードの影響を受けている可能性を考慮できないからです。
情報公開が進む今、人の食品で栄養組成の開示を断ったら、叩かれて大炎上してしまうくらい問題になることかも知れないのに、それがまかり通るのは不思議なことですよね。

結局、何が信頼できるフードなのか獣医師ですら、さっぱりわからない。

これが、現状です。だって、情報公開されないんだもん。原材料だってどういうものなのかわからないもん。正直、響きやうたい文句など見た目のいい商品が売れているのが現状です。というかそれしか判断材料がないですからね。
ウサギだけではなくイヌネコの世界も含め、ペットの動物の世界は残念ながらそんなもんです。

だったら、自分でつくればいいじゃん。

そういう結果に自然と行き着きました。論文のデータは開示されており、私にはウサギの知識はあるため、ラビットフードの作成は可能だと考えられます。私は、現在のラビットフードにいくつかの疑問を感じており、もっとウサギにとって良いものができるのではと思っています。過去のデータを利用しながら、全く新しい形のラビットフードを世の中に出したいと考えております。
これから、いくつかの山があると思いますが、クラウドファンディング等を利用し、資金調達を行い、達成できればと考えています。ここでは、その過程を公開し、後学の徒のために知識も記載していきます。皆さんでウサギの世界を盛り上げれれば最高ですよね!

About the author

ウサギのハート

このサイトの管理人。ウサギが好きで獣医師になる。勉強のために学生時代からウサギのハートを作り始め、様々なウサギの診察で有名な病院へ実習見学をしたり、専門店へインタビューをしたり、ラビットフードを作り始めたりするちょっと変わった人。十人兎色な考えをこのサイトに記し、ウサギの地位が向上することを願っている。